2009年05月24日

シーズン8 #33 「Week 16 5 finalists」

今週のテーマは「ザ・ラット・パック」。聞きなれない言葉だが、50s60sのアメリカショービズ界のスーパースターだったフランク・シナトラが従える一派のことらしい。ディーン・マーチン、サミー・デイヴィス・Jr、ピーター・ローフォードら当時の唄って踊れる映画スターがズラリ顔を揃えている。日本でいえば、石原軍団みたいなもんか?・・・・違うのか?
そして今週のコーチはジェイミー・フォックス。”唄って踊れる映画スター”つながりで強引に連れて来た感がある。ジャック・ブラックじゃ駄目だったのか?・・・・きっとフザケ過ぎるだろうということで却下されたに違いない。
では、ジェイミー・フォックスの唄って踊れるコーチぶりに期待しようか。

クリス・アレン・・・・「The Way You Look Tonight」(映画「スイング・タイム(有頂天時代)」主題歌)を選曲。一回目のファルセットは完全にミス。エンディングとなった二回目も相当微妙。それ以外の部分は無難にこなした。TOP12の最初の頃に、「ポップヴォーカリストとしてある意味理想的な声質」と書いたが、その声質の素晴らしさがここに来て俄然生きてきた感がある。小細工をしなくても、感情を込めるだけで聴衆が引き込まれる。感情の機微をストレートに伝えることができるのは、この曇り一つないクリアな声あってのもの。ジャジーなこの手の曲は、バラードなのに複雑なリズムやノリを内包している。バリバリのアップテンポが得意ではなさそうなクリスにとって、豊かなバリエーションを強調するのに打ってつけのジャンルなのかもしれない。ランディが言う「今まで最高の出来」とは、そういう面を含めての表現なのだと個人的に解釈した。
アリソン・イレヒタ・・・・「Someone To Watch Over Me」(映画「Oh,Kay(万事円満)」挿入歌)を選曲。ロックの声でジャジーに唄いきった。いつもの激しさだけではなく、センチメンタルな感情を十分に表現した。サイモンのいう「自信が感じられない」とは、アリソンがいつもより抑えめな感情を表現した事に対する不満なのだろうか?というか、そうとしか考えられない。今日のアリソンのパフォーマンスは、彼女に新たな引き出しを開けさせて可能性を広げた出色の出来だと思う。
マット・ジロード・・・・「My Funny Valentine」(映画「ジェントルメン・マリー・ブルーネット」挿入歌)を選曲。リハーサルの時にラで始まった唄い出しを、ジェイミーの発案でミまで下げた。♪Are you smart♪のsmartの部分で、一回目は少し音を外し、二回目はその部分と前後ともに音程が不安定になった。それ以外の箇所でもところどころ音程のズレが気になるところがあった。それがランディーのいう「出来のいい部分と不出来な部分がはっきりしている」の「不出来な部分」なのだと思う。
しかし、キーを下げたぶん声を出すのが楽になったのだろうかパフォーマンスが安定した。ジェイミーの狙いどおり、♪Stay♪を伸ばす部分がバッチリ決まった。これら出来のいい部分が与えた印象点の高さがどこまで視聴者を魅了できたか、がマットの当落を左右するだろう。
ダニー・ゴーキー・・・・「Come Rain Or Come Shine」(映画「セントルイス・ウーマン」挿入歌)を選曲。♪I'm gonna love you♪の情感溢れる唄いだしから始まって、中半後半の適所でいくつもヴォイストーンを使い分けながら、声量を徐々に上げていって圧巻のクライマックスへ。曲全体を通したメリハリの付け方が素晴らしい。
シャウトした時の声の響きや少し曇った感じがテイラーっぽいし、心にぐっと入り込むソウル系の歌心はエリオットを思わせる。シーズン5の個性派実力者二人の音楽的キャラがいい感じにブレンドされている。
アダム・ランバート・・・・「Feeling Good」(ミュージカル「The Roar of the Greasepaint The Smell of the Crowd」より)を選曲。終わった後、カーラがマジびっくり顔でポカンとしてた。♪フィーリイーーーーーーーーン♪の高音超絶ロングトーンが衝撃的。いつもの決めフェイクとは違う新たな難易度Eをここで初披露。ファイナルステージを視界に入れながら、毎週違った趣向や技を繰り出してコンペティションを始終優位に戦うアダム。来週もまた何か秘密兵器を繰り出すに違いない。

ジェイミーの独特なコーチ法が意外にも効果を挙げていた今週のベストパフォーマンスはダニー。次にインパクトのアダムと安定感のアリソンが並ぶ。いい出来でも地味な印象がぬぐえないクリスはその次の評価。
ということで、なかなかの出来ではあったが穴も多かったマットが今週の脱落者と予想する。

ところで、(少なくともシーズン5〜7までは)毎年TOP5ウィークからは一人二曲ずつ唄うのが恒例だったのだが、今年は何故か一曲ずつ。二曲をそれぞれどのように選曲して唄い分けて各々をアピールできるかが新たな課題として加わって、TOP6ウィークまでよりもさらに興味深さが増すはずだったのだが・・・・今年はTOP4かTOP3までお預けなのか?残念だ。

日本版アメリカン・アイドルで紹介されたジェイソン・チャンピオンは、日本発売元EMI Music Japanによると、”デビュー前からチャンピオン!”なのだそうだ。
それはぜんぜん意味がわからないのだが、ジェイソンの最新ヒット曲「オールウェイズ」PVを見てみたら、曲のほぼ全編にわたってエフェクト賭けまくり。一部分とかじゃなくて、ほとんど全部だ。何がやりたいだ。
DJ KAORIの衣装も中途半端にエロいし、何がやりたいんだ。
そんな私は、何が言いたいんだ。いかん。疲れてるかもしれない。いろいろ。来週までになんとか復活しよう!Yeaaaaaaaah!

読んでくれてどうもありがとうございます!
よろしかったら応援クリックお願いします!
↓   ↓
banner2.gif
posted by tsサイモン at 19:19| Comment(11) | TrackBack(0) | 番組レビュー シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いよいよTop5ですね
わかりやすい解説ありがとです

もはやダニー対アダムの図ができあがっているのでしょうか?

ネタバレ情報に注意しながらしばらくはYouTubeを見ないように心がけています

昨シーズンは開けてびっくりでしたから・・・
Posted by narinari at 2009年05月24日 21:34
ジェイソン・チャンピオン!おっしゃる通りです!Tペインが流行らせてからというもの真似をする人が多くなりましたが…Tペインには技があるexclamation×2今日のジェイミー・フォックスのパフォーマンスもTペインの曲ですハートたち(複数ハート)一緒に出て欲しかったあ〜。ナタリー・コール元気になってよかったです目がハートいつもDJか・お・りやろ!って突っ込みます冷や汗へんな所に食いついてすみません。出場者のパフォーマンスについてのコメントはいつも感心しながら拝見させて頂いておりますm(__)m
Posted by ぼよんせ at 2009年05月24日 22:00
サイモンさんの分析力と分かり易い説明本当に読んでて勉強になりますし、楽しいです。肩揉み、お茶酌み何でもやりますから疲れに負けずに頑張って下さいね!

今回全員レベル高かったですねぇ。アメリカ人て概してこのジャンルが一番馴染みがあって得意なんじゃないでしょうか。Dannyのラストにはしびれました。

昨シーズンの一人2曲の回、スケジュールがハード過ぎてみんな出来がボロボロでしたよね。プロデューサーはそれを懸念したのではないでしょうか。、番組の威信を懸けてパフォーマンスの質を保ちたいでしょうから。
Posted by 飴愛 at 2009年05月24日 22:07
一人2曲…聞きたかったです(−−)
Posted by アビー at 2009年05月25日 02:36
コメントを止める!とこの間びっくりしていたんですが、復活してほっと…。あと1ヶ月。なんで1ヶ月…。しかし楽しんでいきましょう!今回つくづく感じた事は、やっぱり審査員3人に戻して!ですかね。1人1曲じゃ物足りない。この追い込みが激しくなる中どれくらいのperformanceが出来るか、それもひとつの能力じゃないのでしょうか。ライアンとサイモンのエロバカな掛け合いも少ないし…。やっぱり審査員減らして!
Posted by ぷ at 2009年05月25日 09:07
いやいや・・・ホントに今回はみんな素晴らしかった!
私も今回のベストはDannyですね!ブルージーに歌いたいと本人がコメントしてましたが、Good Job!!でした!あのソウルフルな声のラストは鳥肌立っちゃいました。アリソンも今回は私の中ではベストパフォーマンスでした。ポーラと同じくこれだけの逸材達・・みんな脱落して欲しくないです・・・。でも・・・私も一人挙げるとするとマットかな・・・?
Posted by はうこ at 2009年05月25日 13:15
DJ KAORIはいつも手を振ったときに揺れる二の腕が凄く気になります!!
あと大きめなお顔も…
アメアイより気になるかもw
Posted by ゆき at 2009年05月25日 16:43
ここにきてようやく家族も付き合ってくれるようになりました。感心感心。わが老妻はアダム派です。子供たちは比較的ぼんやりと見ているのですが、アリソンの時、息子が「こいつすげー」と微妙に反応していました。私自身の好みはダニー、マット、アダム、アリソン、クリスの順番でしょうか。singing competitionとはいえ、歌唱力よりも「おじさんの好きな曲歌ってくれること」がポイントです。
Posted by AI中毒 at 2009年05月26日 21:57
なんどめまして。今ラットパーカー聞き直しております。やっぱりクリスの声はふぁーと入り込んできます。今回の収穫は、ダニーかな。彼のともすれば車に付いているすもーガラスが取れてきたかなといった感じ。ジエレミーに感謝!Adamはこんな感じでくるだろうと予想通り。たしかに声は正確だが、なんだか今までこういう……あ!ロックミュジカルミュージシャン が割と完成が無かったことが強みのような…。自分の身丈にあった愚直なperformanceのクリスの方がまだまだ伸びしろを残していた方面白い。
Posted by ぷ at 2009年05月27日 18:11
マット、楽しみにしていたのに、アレンジか゛…私的にはまだ方向性揺れているようなぷperformance、せっかくの自分の強みが出せるチャンスだったのに…君の成績が、私的には、Bだったのに思わずうなずいちゃたよ。ストレートに直球で勝負して欲しかったなぁ。
Posted by ぷ at 2009年05月27日 18:23
>narinariさん
本当にネタバレ注意報発令中です・・・・

>ぼよんせさん
T-ペイン、Autotuneの使用にロイヤリティを要求するなんてぶち上げていましたが、ジェイソン・チャンピオンは払ったのでしょうか?(笑)
華麗な突っ込みもどうもありがとうございます(爆)

>飴愛さん
肩揉み、ですか!最高です。やっていただけるのであればぜひ!(笑)

今回のジャンルは、アメリカ人の骨身に染み付いているのかもしれませんねえ。

それでも、コンテスタンツが二曲ずつ唄ってボロボロになっていく過酷なサバイバルレースを期待してしまう鬼視聴者の私でした(笑)

>アビーさん
同感です。

>ぷさん
審査員の数を元に戻して欲しいですね。4人では多すぎます。カーラかポーラのどっちか削って欲しいです。

>はうこさん
今回は評判がいいようですね。みんな全力を尽くして頑張っていたし、見ていてけれん味が無くて気持ちよかったです。

>ゆきさん
実は、私は女性の二の腕が結構好きです(爆)
男の目から見ると、なかなか色っぽく感じるのですが、もしかしたら私がおかしいのでしょうか?(笑)

>AI中毒
今年も一家揃ってAIウォッチングできましたね!「アメリカン・アイドルで一家団欒」とは、なんと素敵な光景でしょうか。
楽しめる曲を唄ってくれるコンテスタンツって、やっぱり応援してしまいますよね。

>ぷさん
ダニーはひと皮向けましたね。声のクリス、技術のアダム、ハートのダニー、三者三様で見ごたえがありますよね。
マットは、いつまで経ってもスタンスを決められませんね。審査員の薦める方向へ行けば最初から問題が無いのでしょうが、自分の中で何かこだわりがあるのかもしれません。
Posted by tsサイモン at 2009年06月13日 08:53
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。