2009年05月17日

シーズン8 #31 「Week 15 7 finalists」

FOX JAPANの番組表では今週放送分のタイトルが「Week 15 6 finalists」となっているが、ジャッジズ・セーブ発動で先週に引き続き7 finalistsで行われるWeek 15となったので、当ブログでは「Week 15 7 finalists」とした。
今週のテーマは「ディスコ」。リル、ダニー、マット、アヌープとソウル/R&B系なコンテスタンツが多いので、どう料理してくれるのか腕前に注目。

リル・ラウンズ・・・・「I'm Every Woman」チャカ・カーンを選曲。 黒人なのに黒人らしい細かい節回しが苦手なリルって、なんなんだろう?どこへ向かって何をするつもりなんだろう?
ビートに対してタイミングが常に後乗り気味だし、ビブラートのタイプが曲に全くマッチしていない。もっとシャープに切り返せる声と、早く細かく短い振幅のビブラートじゃないと、こういう速めのテンポでメロディーがくねりまくる曲は唄えない。
こうして唄の輪郭がガタガタになってしまうので、持ち前の声量が全く生きてこない。
クリス・アレン・・・・「She Works For The Money」ドナ・サマーを選曲。 サビのリピートで最後盛りあがる「She works hard for the money so you better treat her right 」の「right」を伸ばす部分では、若干音程が上がり切らなかった。しかしそれ以外は完璧。ミディアムテンポのナンバーに上手く感情を乗せて陰り系の持ち味を生かしてしっとりと唄った。
原曲のアレンジをがらりと変えた70sポップス風な音作りも見事に嵌った。私はこのギターカッティングの感じやアレンジの雰囲気から、70年代末に日本でヒットしたデヴィッド・キャシディーの曲を思い出した。(FM東京の視聴者リクエスト番組「ダイヤトーン・ポップスベスト10」で1位だったなあ・・・・DJのシリア・ポールは今どこで何をしているのだろう・・・・我が青春の綺麗なお姉さん)
素敵にフラットするビブラート(笑)がけっこう味があります。



ダニー・ゴーキー・・・・「September」アースウインド&ファイアーを選曲。アップテンポの曲のダニーは楽しいウキウキ感をうまくステージングするので、アースのこの曲を彼が唄うと聞いた瞬間に成功を予感できた。
大胆なアレンジが光った。曲の中盤では原曲とはほぼ関係ないフレージングを入れて、しかもそこを曲の中でいちばん盛りあげてしまった。とことん自分らしさにこだわった。
ダニーの音程はぶれる。一音一音の頭が合っていても、ケツで上がったり下がったりすることが多い。頭が上ずって入ってケツで修正したりもする。カーラが強調するほどダニーの音程が正確とは私は思わない。
しかし人間くさい温かさが持ち味のダニーにとっては、この適度な音程の不正確さがマッチしてしまう。ある程度音が外れるのが人間の歌声だから。
アリソン・・・・「Hot Stuff」ドナ・サマーを選曲。無音の後で始まった最後のフェイクでは、フラット気味に音を外してしまった。絶対音感が無いと、こういうアレンジでは仕方ないかもしれない。
声の豊かな中低音の張りとビブラートの特性が、ドナ・サマーと少し似ているようだ。それが効いて、バラード調で始まった出だしの部分がジャストフィットしていた。途中からアップテンポに変わると、いつものアリソン節になった。全体としては無難にこなしたパフォーマンスだった。
ところで、今日気づいたことがある。アリソンが、実はデヴィッド・アーチュレッタのそっくりさんだったということだ。笑った顔が実によく似ていた。アーチーが日焼けしてカツラを付けたら、絶対こうなるぞ。そのアーチュレッタが明日のゲスト。これは楽しみだ。
アダム・ランバート・・・・「If I Can't Have You」イヴォンヌ・エリマンを選曲。二週前のサイモンのように、私はスタンンディングオベーションを送りたい。
パフォーマンス前のライアンとの話の中で、「今回は感情を込める」とアダムが宣言した。そしてその通りにやってのけてしまった。軽業指的なテクニックに感情表現の機微まで加わって、磐石の歌唱力。
そして、アレンジがまた素晴らしすぎる。いや、アレンジというよりも、全く別のメロディーに作り変えていた。しかもれが素敵でかっこいい。デヴィッド・クック以上の音楽センスだと思う。
これら超ハイレベルの歌唱力と音楽センスに加えて、さらにステージアクションを含めた演出力まで備えているアダムを、”アメリカン・アイドル史上最も完成されたコンテスタント”と言ってしまいたい。
もしかしてこの男、今までわざと感情を封印してきたのか?コンンペティション中盤迄を超絶テクニックだけで乗り切って、後半戦に入ってから秘密兵器の歌心投入の作戦だったのか?まるでシーズン5のテイラー・ヒックスみたいじゃないか。テイラーは必殺技「変な動き」をコンペティション前半はずっと隠し通して、中盤に入ったあたりで初披露した途端に全米お茶の間を魅了した。同じようにアダムもシーズン全体を見据えた戦い方を意識して、今まで真の実力を温存していたのか?
全くもう脱帽だ。化け物レベルのアダムの本当の凄さに全面降伏。
マット・ジロード・・・・「Stayin' Alive」ビージーズを選曲。前回あわや脱落を経験したせいだろうか、唄い出しの最初の音から気迫100%完全燃焼。それが逆にサイモンに「君は必死すぎる」と言われてしまった。
しかし、確かにサイモンの言うとおりでもある。将来のスターとなる逸材を発掘するための番組なのだから、TOP7あたりでいっぱいいっぱいになってしまうようでは、その先が望めない。余裕ぶちかましながらここまで戦ってきたアダムとは実に好対照。
アヌープ・デサイ・・・・「Dim All The Lights」ドナ・サマーを選曲。ところどころ音程がシャープしてしまったが、発声がほとんど崩れなかった。先週今週と、パワフルな唄い方に徐々に対応してきた。まだまだ成長中ていうのが、いいよね。
ところで、音程にうるさいはずのランディーが「今日のアヌープの音程が正確だった」なんて言っていたが、いったいどうなってるんだ。

途中で気づいたが、再び審査員が全員コメントするようになってiいた。やっぱり先週の「二人コメント制」が視聴者に不評だったのだろう。一回限りで終わって、よかったよかった。それにしても今シーズンは次から次へと新ルールを作ったり壊したりで、めまぐるしい事このうえない。
で、審査員全員のコメントタイムを復活させた代わりに、番組冒頭の今週のテーマ解説部分がカットされていた。味気ないといえば味気ないが、審査員コメントをカットされるよりはマシか。

結論:審査員は三人に戻すべき

さて、ドナ・サマーが大人気だった今週のパフォーマンスNo.1はなんといってもアダム。というか、もうこの時点で優勝はアダムだと予想してしまう。ここまでやられてしまったら、他のコンテスタンツは手も足も出ない。
その次がクリス。そしてダニーとアヌープが並ぶ。ほとんど差がなくアリソンも。
ということで、今週脱落するのははリルとマットと予想する。

今週の日本版アメリカン・アイドルは、このところおとなしかったDJ KAORIが久しぶりにネタを二つも提供してくれました。
まず一つ目は、マットのパフォーマンスについて語った時に、曲名を「シー ウォークス フォア ザ マニー」と言ったこと。「ウォークス」てなんなんだよ。WORKSをウォークスて読むなよ。
そして二つ目は、アロハ・フロム☆ヘルを紹介した時の喋りが妙にスローテンポでよそよそしく、 原稿棒読み丸出しだったこと。君はAKB48か?・・・・
ある時はトットちゃん、またある時はAKB48、またまたある時は謎のニュ−ヨーカー。しかしてその実態は?
DJ KAORI、面白すぎる。

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posted by tsサイモン at 12:30| Comment(8) | TrackBack(0) | 番組レビュー シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
クリス良かったですね!!
てかクリスって子犬みたいな顔してますよね(ω)

アリソンとアダムはなんか余裕な感じですよね…
Posted by ゆき at 2009年05月17日 13:25
ど素人の視聴者である自分に、「アレンジ」について教えてください。
今回のクリスのアレンジは大絶賛でしたね。別の名曲って言う感じでステキでした。アメアイファイナルで求められているアレンジとは、オリジナリティの強いものってことなんでしょうか。ディスコティックじゃなくても、いいのでしょうか?
また前シーズンで映画音楽がテーマ(だったかな?)ジェイソンが歌った「OVER THE RAINBOW」、ウクレレも決まっていてジェイソンにぴったりで心が震えました。これってハワイのアーティスト「IZ」のアレンジ(細かいところは違うかもしれませんが)でした?海外ドラマERにも使われていましたが。
このように前シーズンは「***風のアレンジ」はOKだったと思うのですが。
教えていただきたかったのは、要はオリジナリティはどこまで必要か。オリジナルじゃなくても、カラオケでもなくその人らしければいいのでしょうか??
もし、過去ログで触れていたとしたら申し訳ありません。
Posted by シクラメン at 2009年05月17日 13:59
リルは・・・ご愁傷さまですね
リル・マット・アヌープでまたボトムを争うのでしょうか?
自分のBlogにも書きましたがアダムの今回のパフォーマンスは脱帽です(もう否出来ないっす)
個人的に好きな曲だったのでどう料理するのかと思っていたが・・・Slowで魅了
アダムと戦う決勝の相手は大変ですな
Posted by narinari at 2009年05月17日 21:03
AlisonとArchie、確かに似てる!それもそのはずAlisonはエルサルバドルの血を、Archieはホンジュラスの血を引いた同じ中南米系ですからねえ。

David Cookのアレンジについては本国でも批判がありましたよね。↑のシクラメンさんも仰っているように他のミュージシャンの既存のアレンジを猿真似しているだけだと。結構アメアイもそこらへんの規制は緩いのね。(Cookの「Eleanor Rigby」はDoxologyの、Archieの十八番「Imagine」もEva Cassidyのアレンジそっくりだし)

Krisの急成長に目が離せません。アダムの決勝は固いですが、Dannyの変わり映えの無さに比べてKrisの多様性が評価されていきそうな予感。
Posted by 飴愛 at 2009年05月18日 04:13
やっと、盛り上がってきたかなぁ。今回はクリスで決まり!Adamは出来上がりすぎで、私はクリスがこれからどこまで伸びるか、あぁやっと楽しみが出てきたかなぁ。それより、明日のアーチがお楽しみ。
Posted by ぷ at 2009年05月18日 14:38
忌野清志郎ショックでAIを長らく失念していました。
清志郎をリアルタイムで経験できたことに感謝します。どのようなプロトタイプにも当てはまらない天才だったと思います。

あっ、まだ引きずっているわ・・・多分まだまだ当分の間は引きずる・・・

さて、AIですが、先週末は久々にじっくり観ましたよ!
やっぱりアダム残っていますね!
まず彼で間違いないでしょう。
しかし、アーチはプロになって劣化してないか?魅力を全く見出せなかったのは私だけ?
Posted by オッサン2号 at 2009年05月19日 14:07
アーチは風邪を引いていたそうですよ。本人もあのパフォーマンスはembarassedだったとネットに書いていたようです。

サイモンさんにアダムを褒めていただいて嬉しい限りです。
アダムはよく「完成されすぎていてつまらない」と言われますが、ハリウッド審査ではカーラに「ミュージカル的で歌に心がない」と酷評されていました。そのカーラがこのパフォーマンスには「inspiring」と。
アダムもちゃんと進化していると思います。

ただ優勝できるかとなるとどうかな〜と。
ゴシップにもなったセクシュアリティの件が票にどう響くか。
番組サイドの、売れる可能性が高いコンテスタントに優勝させたいという思惑も絡んできますよね。

アメリカでは今頃決勝戦の真っ最中ですね。明日はフィナーレ。ネタばれをいつまで避けられるか不安です・・・。
Posted by フィジー at 2009年05月20日 10:56
>ゆきさん

犬ですか?言われてみると確かに・・・・何犬でしょうか?(笑)

>シクラメンさん

クリスのアレンジは、広義の「ディスコ」にギリギリ当てはまると思います。踊れないかっていったら、いちおう踊れますから。
それよりもクリスがアウトだったら、アダムなんかどうするんですか?(笑)あれこそディスコでもなんでもないです(爆)
唄う本人がじゅうぶんに消化していて、出来が良ければOKということでしょうね。

オリジナリティがどこまで必要か?については、おっしゃるとおりだと思います。こういうポップスのコンテストやオーディションで求められる「オリジナリティ」というのは、「際立った個性」と同義語であると考えてしまっていいと思います。
逆に、もしも本物の「オリジナリティ」つまり「独創性」なんか求められてしまったら、視聴者も審査員も誰も理解できなくて終わってしまいますよね。未だかつて誰も目にした事の無い耳にした事の無いものが独創性なのですから。

>narinariさん

アダム、ついに本当のベールを脱ぎましたね!

>飴愛さん

そうですか、アーチーもアリソンも南米系でしたか!
なるほど!です。

クックのアレンジ由来については、シクラメンさんのレスに書いたとおりの考えを私は持っています。
アメリカン・アイドルで発掘すべきは、素晴らしいアーティストではなくて素晴らしいシンガーだと思っています。歌唱力だけで全てを封じ込めてしまえる卓越さこそが求められるべき、と。
実際の制作現場では、アレンジは作曲家やアレンジャーがやります。だから、いちシンガーにアレンジが出来ようが出来まいが、私は気にしていません。
最終的にクックが他人のアイディアを見事に消化してしまったのは、彼の歌手としての実力です。もしも彼がシンガーソングライターとしてのキャリアを積む過程で同様の事をしてしまったら、それは非難の対象でしょう。しかし、ことアメリカン・アイドルの中だけで論じるなら、アレンジ由来云々関係なしに、クックは評価されるべきだと思っています。

クリスは来てますね!

>ぷさん

そう、皆さんの期待を乗せてクリスが来てます!

>オッサン2号さん

アメリカン・アイドルの視聴者に清志郎好きがいたとは、びっくりしました。
絶対に場違いだろうと思って、いままでいっさい触れなかったのですが、考えを改めました。
まずは遅まきながら

忌野清志郎さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。

そして、いずれ本文中でも清志郎について触れたいと思っています。

アダムは勿論残っています。きっと彼が今年は持ってきますよ!

>フィジーさん

弱気になってはいけません。アダムはきっと優勝しますよ!信じましょう!Yeaaaaaaah!

と言いながらも、たしかに例の件は気になりますね。

しかし、今日のパフォーマンスで判断するなら、アダム優勝が妥当と見ます。
Posted by tsサイモン at 2009年05月30日 13:20
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