2009年05月15日

シーズン8 #30 「Week 14 results 7 > 6 と思ったら 7 ≧ 7 〜ついにやっちまいました!」

アヌープ、リル、マットがボトム3となったが、結局ボトム1を告げられたのはマット。今までにも確か二回くらい(違ってたら、すみません)ボトム3ボトム2を経験したが、その度に彼は緊迫した表情だった。不安におののくコンテスタンツを勿体つけた言い回しできりきり舞いさせるのが芸風のライアンに、人一倍びびり症のマットがいつもいいように弄ばれていた。しかしその都度無事生還したマット。そんな、ある意味強運だった彼にも、ついにこの日がやって来てしまった。
そして恒例のラストパフォーマンスの時間だ。マットが最後の望みを託して「Have You Ever Really Loved a Woman」 をもう一度唄った。昨夜はメロディーをかなりアレンジして唄っていたが、それが審査員に不評だった。そこで今夜はメロディーをほとんどいじらずに、素直に無難に唄った。しかし力が入ったのだろう、ところどころ音が外れた。特にファルセットで音程の乱れや声割れが目立った。たしかに昨日よりはいい。しかし特別賞賛されるような出来ではない、と私は感じた。
マットが唄っている最中の審査員の動きが気になった。ポーラの”いきなり独り総立ち状態”なら毎度のお約束なのだが、今日はカーラまで付き合っていた。唄いだす前から二人とも立ち上がっている。しかもノリノリだ。「審査員の仕事をちゃんとやれ!」と心の中で叫ぶ私だった。しかしアメリカン・アイドルが誇る名物審査員どもが、この程度で済ませてくれるはずはない。続いては、アレクシスが落とされた時にさんざん私が非難した「寄り合い」シーンがまたまた登場した。ステージの方を見ながら、ヒソヒソ話のシーンを四人が演じていた。この人たち、ぜんぜん真面目に聴いちゃいない。
そんな審査員たちの怪しげな行動に構ってる場合ではないマットは、渾身で唄い終えた。そしてサイモンが言葉を掛けた。まずは「ボトム2に入ったのは何度目だ?」と言って、マットの視聴者からの人気の無さに言及した。その後に「今日のパフォーマンスもイマイチだった」と言って、マットの実力不足を指摘した。このサイモンのパフォーマンス評を聞いて、「なんだ、イマイチだってわかってるじゃん。ちゃんと聴いてるのか。ごめんなサイモン!」と心の中で謝ろうとした私の中に、米粒のように小さな奥ゆかしさが芽生えた。しかし次のサイモンの一言が、そんな私のこけおどしの善人気取りを粉々に打ち砕いた。

「グッドニュースだ」

ジャッジズ・セーブ成立。ついにパンドラの箱が開けられてしまった。もう、知らねーぞ。
今回明らかになった事がある。results showで得票最下位コンテスタンツが行う最後のパフォーマンスが、審査結果に影響しないということだ。この日のマットのパフォーマンスは、決していい出来ではなかった。不評だった昨夜のパフォーマンスの評価を覆すような力は持ち得なかった。しかしマットは救済された。「最後のパフォーマンスの内容いかんで、ジャッジズ・セーブするかしないかが決定される」というのが本当なら、マットは今日はこのまま落とされたはずだ。それがなぜか救済されてしまった。
「新ルール導入の真の狙いが、リアリティーショーとしての番組のパワーアップだ」という私の仮説は、間違ってないのかもしれない。コンテスタンツに対しては、最後に死に物狂いで唄わざる終えない状況を用意する。そうして大プレッシャーの中ではじける出色のパフォーマンスを引き出す。番組視聴者に対しては、毎週毎週最後のどんでん返しなドラマを期待させる。そうして番組への引きを強くして視聴率アップを図る。
結局、マットは極限状態の中で大したパフォーマンスを見せることなく終わってしまった。しかし、コンテスタンツが必死で唄う姿というのは、それなりに視聴者の感動を誘う場面である。どんでん返しも起きた。全米お茶の間のマット・ファンは狂喜乱舞しただろう。他のコンテスタンツのファンは、複雑な思いに駆られただろう。

さて、なぜこのタイミングでジャッジズ・セーブだったのだろう?先週でも次週でもなくて、なぜ今週だったのだろう?
と考えて、はたと気づいた。TOP5の週からは、各コンテスタンツが2曲ずつ唄う。5人なら10曲だ。
もしTOP6の週にジャッジズ・セーブを使ったらどうなるか?本来TOP5だった次の週で6人のコンテスタンツが競うことになる。6人がひとり2曲ずつ、全部で12曲唄われることになる。そうなると、放送時間内に収まらなくなることは間違いない。しかも今シーズンのTOP6ウィークは、ジャッジズ・セーブされたマットが残って7人のコンテスタンツで迎えることになった。もし次週、マット以外のコンテスタンツがボトム2になったら?そして二人ともジャッジズ・セーブされてしまったら?TOP5ウィークに7人のコンテスタンツが登場してしまう。全部で14曲唄われることになる。全部放送するのに2時間は必要だろう。
先週アダムへの審査員コメントを放送しきれなかった事を受けて、今週は審査員のコメント時間を減らして迅速に対処したFOX。生放送を時間内にきっちり収めるっていうのは、放送で食っている人間にとっては基本の基本だろうし、神経質にならざるを得ない部分。TOP5ウィークを6人以上のコンテスタンツで臨むとは、到底考えられない。
新ルールを使うなら、今週しかなかった。得票数最下位のマットがジャッジズ・セーブされたのは、番組にとっては必然だったのかもしれない。どのコンテスタンツでもよかった。今週誰かがひとり救われる予定だったのだ。
(そして・・・・もし万が一もう一度ジャッジズ・セーブが使われるとしたら、最後の最後のTOP5ウィークだろう。TOP5ウィークもTOP4ウィークも5人10曲で臨むというのなら、じゅうぶん放送できそうだ。)
と詮索好きな私は、またひとつ新たな仮説を捏造してしまいました。あくまでも仮説ですので、信じる信じないは自己責任でよろしくお願いします(笑)。

それはそれとして、とうとうやっちまったわけです。もしもマットがこの後シーズン8を優勝してしまったら、歴代のアメリカン・アイドルの優勝者に対して申し訳が立つのだろうか?シーズン6のジョーダン・スパークスを除いた過去のチャンピオンたちは皆すべて、毎週毎週の視聴者当投票の結果だけで容赦なく淘汰される厳しい戦いを凌ぎきった。そんな誇り高き栄光の勇者たちに失礼なのではないか?

サウンドトラックのほとんどの曲が大ヒットしてしまい音楽⇔映画コラボヒットの流れを強烈に引き寄せたある意味画期的な映画「フラッシュダンス」からマイケル・センベロの「Maniac」をグループパフォーマンスで唄ってくれたので個人的に相当懐かしさに浸れたことも、コンペティションを途中敗退した後の苦難の道を乗り越えて今やアメリカン・アイドルの歴代屈指のスーパースターへと成長したジェニファー・ハドソンの堂々たるステージも、ガキンチョ丸出しで如何にもだったマイリー・サイラスの「The Climb」も、今日は軽く触れて終わることにする。何しろ、ついに恐れていた事が起きてしまったのだから・・・・くわばらくわばら・・・・
その衝撃とワープアが残業続きだったのが重なり、水曜と木曜の夜の時間を少しずつ使って書いたこの記事。できれば明日推敲して金曜夜アップしたかったのだが、明日夜はプールに行ってクタクタになるので無理。ということで、今日アップしてしまいます。アップしてからボチボチ推敲でしょうがないや。相当とっちらかった文章だと思いますが、しばしのあいだご勘弁を。

日本版アメリカン・アイドルでは、なんとDJ KAORIが殊勝にもシーズン8おさらいなんてやってくれた。審査員増員、ワイルドカード、ジャッジズ・セーブの三つについて、説明していた。普通のことも、やればちゃんとできるじゃないかFOX JAPAN!もっと早くからこれをやってほしかった。番組公式情報を提供できるのは日本ではあなた方だけなんだから、ほんとこれからもしっかり頼むぜ!

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posted by tsサイモン at 01:08| Comment(5) | TrackBack(0) | 番組レビュー シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。いつも楽しく読ませてもらっております。私は洋楽は大好きなのですが、先生?!ほどではないので…とても勉強になっております。さて、今回の感想ですが、初めのオープニングの時からマット全面に押し出した演出でしたもんね…。最後あたりでたぶん……!?あーやっぱりって感じでした。私はシーズン5からずっとアメアイを見ているのですが、あとは、番組1押しのダニゴキ君にドートリー役にでもなってもらいますかね〜(笑)あ〜あのシーズン5の情熱はなんだったのだろう。私がエンターテイメントに真面目過ぎたのだろうか…(泣)恐るべしアメリカ。
Posted by ぷ at 2009年05月15日 05:25
マット前面の展開、、、納得です
マニアックはびっくり
懐かしい曲ですが、数あるサントラからこの曲は???
次回のDiscoWeekに期待です
選曲気になりますね〜
Posted by narinari at 2009年05月16日 00:44
こんにちわ。いつも楽しく読ませて頂いています。

>TOP5の週からは、各コンテスタンツが2曲ずつ唄う。
って、そーなんですねー。僕は今シーズンから見始めたので知りませんでしたが、まぁ確かにそうですよねぇ。人が減ってきたら時間余っちゃう(笑)

ジャッジズ・セーブの運用はいまいちですよねぇ。
歌の内容では決めていない事がみえみえなので・・・。
今回のマットがセーブされたのも?ですし、
以前落とされた人が最後のチャンスで歌うのが痛々しいというか・・・・。
Posted by tkj at 2009年05月17日 00:28
ヤラセ的演出の匂いは前々から漂ってました。
番組側が結果をある程度コントロールしているとの噂も。

なぜ本命のAdamやKrisをトップバッターで歌わせない!?
それは始めに歌った方が投票に不利だから。
なぜ今回Mattにジャッジズ・セーブが使われた?
それは彼がボトムに結構入る割には人気がありそうだから。
なぜ審査員たちは最後の熱唱を聴きもしないで話し合ってる?
それは始めから結果は決まってるなんて口が裂けても言えないから。

ちょっと興醒め気味の今シーズン、、、。
Posted by 飴愛 at 2009年05月18日 04:32
>ぷさん
はじめまして!

”先生”て誰ですか?聞かなかった事にしておきましょう(笑)
私を含めて皆さんが、シーズン5の印象がいちばん強いようですね。レベルの高さ、個性派勢揃い、日本で初放送等のインパクトを高める条件が揃いましたもんね。

>narinariさん

「マニアック」、しぶくていいじゃないですか!(笑)

>tkjさん
はじめまして!

ジャッジセーブを賭けて唄う時は、本当に必死で見ていて辛いですね。ま、そこが狙いなんでしょうけど・・・・

>飴愛さん

特にコンペティションの前半、「え、この人がトリを飾るの?」ていうコンテスタンツが、期待に応えて見事なパフォーマンスをするっていう事が、過去に何度かありましたよね。本番前のリハーサルの出来で出演順を決めてるんじゃないのだろうか?と個人的に推測してます。
だから、アダムやクリスが最後の方で出てくる事が多いのは、結果なんじゃないかと想像しています。
しかし、やっぱりトップバッターは不利なんですよね。ある意味弱肉強食なんでしょうか?難しいところです。
Posted by tsサイモン at 2009年05月30日 12:02
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