2009年05月03日

シーズン8 #27 「Week 13 8 finalists」

今日のテーマは「自分が生まれた年の曲」。そして今回すべての曲が80年代のヒット曲。2009年に行われるシーズンだから、当然っちゃあ当然。出場資格年齢ギリギリでも1980年生まれっていうことになるわけだ。私なんかは余裕で聞き流せるのだが、「80年代生まれ」にやけに反応していたDJ KAORIは本当にいったいいくつなんだろう?「実は本物の黒柳徹子かもしれない」とこのあいだ何気なく書いた私のジョークが、ここに来てがぜん信憑性を帯びてきた。

帯びてねーよ!

と突っ込みながらゴールデンウィークを折り返すハッピーホリデーな貴方ですか?

ダニー・ゴーキー・・・・1980年から「Stand By Me」 ジョン・レノンを選曲。出だしで音程がふらついたが、その後は持ち直した。後半の盛り上がりがかなり秀逸。80sブラコン+クロスオーバーっぽいマイルド仕上げが、意外にも心地よく嵌っていた。ジョン・レノンならロックだが、オリジナルのベン・E・キングならR&B。ダニーの選択はそのどちらでもなかった。(強いて言えばオリジナル寄りか) 大胆といっていいアレンジを施して、原曲とは違うイメージを与えた。独創性をアピールしたのが好印象。
クリス・アレン・・・・1985年から「All She Wants To Do Is Dance」ドン・ヘンリーを選曲。元々がアレンジで落とすタイプの楽曲で、メロディーの担う重要性が比較的低い。したがってヴォーカルはクールに唄うべき曲。感情を深く投入できることが持ち味のクリスにとっては、良さを殺してしまう選曲となってしまった。かといって、すこぶる出来が悪いというわけではない。音を外してるわけでもタイミングがずれてるわけでもない。とにかく印象が薄かった。
リル・ラウンズ・・・・1984年から「What's Love Got To Do With It」ティナ・ターナーを選曲。ソウルとロックを橋渡ししたパイオニアの一人であり、パワフルかつダイナミックな熱唱で70s〜80sのソウルミュージック界にきらめく金字塔を打ち立てたティナ・ターナーの代表曲のひとつ。シャープに歯ぎれよく唄わなくては様にならない曲だが、ブレスを細かく分けた歯切れよい歌唱はリルの苦手とするところ。サビの後半で同じフレースが忙しくリフレインする部分などは、息切れしてしまっていた。
過去に「Heat Wave」でその弱点を晒してしまったのに、同じ間違いを再び犯してしまったというのはいったいどういうことだろう?選曲にはすごく慎重になっているはずなのに・・・・
先週は審査員のアドバイスを参考にしながら時間を掛けて選曲したバラードナンバーが、「古臭い」と逆に審査員に不評だった。それで今週は、正反対にビートの利いたシャープな唄い回しが要求される曲を選んでしまったという事なのだろうか?審査員のアドバイスをじっくり消化できずに、ドツボにはまってるような気がする。何か焦っているみたいな。
「ポップ寄りのソウル系バラードシンガー」というのが、このところ露になってきたリルの特性だと思う。今回も正にその特性どおりの内容となってしまった。カーラが「低音の迫力が足りない」と表現していたのは、それに近い意味だと思う。しかし、リルは前からこんなに軽い質感の声だったっけ?もしかしたら必要以上に綺麗に唄おうとしているのだろうか?
とにかく迷走中。
アヌープ・・・・1986年から「True Colors」 シンディー・ローパーを選曲。デヴィッド・アーチュレッタばりのフレージングの上手さが光った前半は、彼の真骨頂で文句なし。しかし軽いビートが入って観客の手拍子が始まったあたりからからは、徐々に力が入りすぎてしまった。そのせいで声を張り上げすぎて、若干発声が崩れる箇所が多くなってしまった。それでも静かな前半にアヌープの魅力が凝縮されていたので、パフォーマンスの印象としては悪くないと思う。
スコット・マッキンタイア・・・・1985年から「The Search Is Over」 サバイバーを選曲。カーラ、ポーラ、サイモンがそれぞれ的確な意見を言っていたように思う。ソロを取れないのにエレキギターを弾くのは、アクセサリーっぽくてかっこ悪いのでやるべきではない。しかしそれよりも、慣れないギターを持って唄ったために、歌に集中できずに発声の崩れやブレが目立った。ポーラが「金切り声」と評していたのが、それ。
ピアノ弾きは決して鍵盤から離れてはいけない。ビリー・ジョエルを見よ。エルトン・ジョンを見よ。ピアノ以外の楽器を弾いてステージに立ったのを見たことがあるだろうか?スティーヴィー・ワンダーなんかドラムスもベースも普通にうまく演奏できるのに、ステージでは鍵盤かもうひとつのトレードマークのハーモニカしか弾かない(あ、ビリーにも「ピアノマン」での一芸ハーモニカがあったっけ)。ピアノ弾きは基本ピアノだけを弾いてほしい。ピアノ一本でどんなスタイルの音楽も表現できるまで極めてほしい。それが一番かっこいいんだから。
ということを、スコットに誰かアドバイスしてあげてほしい。頼むぜ!
アリソン・・・・1992年から「I Can Make You Love Me」 ジョージ・マイケルを選曲。原曲のどこまでも澄んだヴォーカルのイメージと優しい曲調を踏襲するかのように、いつもの激しさを引っ込めて抑えた唄い方にほぼ終始した。結果、これが今っぽい力抜けすぎR&Bなイメージを醸し出したのだろう。審査員受けはすこぶる良好。確かにバランスが良かった。
アリソンの本格派ブルージーロックな渋い味わいはどちらかといえば古めなテイスト。その渋め成分を適度にコントロールして、今っぽさを演出した。そしてそれがわざとらしくならないのが、彼女の若さの成せる業。
でも、私は逆に食い足りなかった。好みの違いだ。
マット・ジラウド・・・1985年から「Part Time Lover」 スティーヴィー・ワンダーを選曲。原曲のテンポを落として、マット得意のネオR&Bフェイクを縦横無尽に繰り出した。この路線で正解。
もう、愛しのロックにはきっぱりと別れを告げてくれ。君を幸せにできるのはR&Bだけだ。「好きになるより好かれろ」が長続きの秘訣だ。
と、長続きしない私が言っても何の説得力も無いのであった。
アダム・ランバート・・・・1982年から「Mad World」 ティアーズ・フォー・フィアーズを選曲。曲のタイトルを聞いた時に、メランコリーな曲調がアダムに合いそうなので期待したのだが・・・・最後のロングトーンを大きくシャープさせていたのをはじめ、今日は珍しく音程が高めにふらつく場面が多かった。調子が悪かったのだろうか?
それよりも、今回はアダムの計算されつくした演出力に脱帽。照明を落とした中を頭上から降り注ぐスポットライトが、まるで天上から差し込む神々しい光を思わせる。その光の白さが衣装の白い部分に反射してアダムのシルエット全体を光が包み込む。椅子に座った時の姿勢や足を開く角度、唄う時の表情と陰影、何から何までを絵的に計算しているとしか思えないほど抜群のヴィジュアルを造り上げていた。
ミュージカル俳優のアダムだが、パフォーマンスの中で自分自身を演出する舞台監督としての才能も発揮していたように思う。
唄だけを聴くとジーンと来ないが、ステージとして見た時に心をゆらっとさせられる。それがアダムの才能なのだろうか。
逆にそう考えないと、サイモンのスタンディングオベーションが私には理解不可能になってしまう。

今日は傑出したパフォーマンスこそ見られなかったが、おしなべてレベルが高かった。その中でもマットとアダムのステージを最上位に取りたい。その次にアリソンとダニーが並ぶ。そしてアヌープ。クリスは印象こそ希薄だったが、歌唱のレベル的にはいつもの安定感を失っていない。
そして残されたリルとスコット、さてどちらが最下位なのだろうか?・・・・今回粗をいっぱい感じたのはスコット。ただし彼には次回また巻き返してくれそうな期待が持てる。(ギターをやめればいいだけの話でもあるし) 一方リルには、歌手としての弱点が週を追うごとに露になってきてしまった。何か期待が尻すぼみに・・・・そんな印象を持った視聴者が多いのではないだろうか。ということで、得票数最下位はリルだと思う。

今週の日本版アメリカン・アイドルのゲストはバブルガムブラザース。懐かしい。♪オレオレオレオ/ヤレヤレヤレヤ♪とカラオケで唄って暴れてアホばかりやってた若い頃を思い出す。
そして、急にオレオが食いたくなってきてしまった。買って来るぜ。

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posted by tsサイモン at 15:28| Comment(4) | TrackBack(0) | 番組レビュー シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私もリルにはがっかりしました
もともと上手いのでこれ以上化ける要素があるか不明な彼女はここで消えてもしょうがないかと・・・
アダムスのスタンディングオべ(サイモン)には驚いたっす
演出は確かにかっこよすぎです
ここでなく次回にワイルドカードがでそうですね
Posted by narinari at 2009年05月03日 16:14
個人的には、アヌープ、アリソンが良かったです。
アダムスは演出上手ですね。何か凄いものを聞いた気になってしまいました(笑)
Posted by tkj at 2009年05月05日 01:44
リルは歌唱力はあるのに本当に選曲がいまいちというか・・・アドバイザーがしっかりコメントしてあげなきゃ!って毎回思ってしまいます。「その曲を歌っちゃうの???」って素人の私でもその曲は選曲しないのにって・・・個人的にティナターナは大好きですけどね。アダムくんの選曲というか戦略も見習わなきゃ!って思うのは私だけかな。という私はブルージーなマット派です(マットはリアルタイムで私の好きな曲を歌ってくれるんだよね〜〜でもきっとnext american idolにはなれないと思うけど個人的に応援してます)あとやっぱりダニーかな。あの歌声で歌われたら多少パフォーマンスが多少素人くさくても許してしまいます。あとあの笑顔ね。クリスは女性ファン多いんだろうな。アヌープくんは予選のときは応援してたんだけどパフォーマンスに波があるっていうか・・・今回のパフォーマンスはよかったです。
最終的にはアダムとクリスとダニーかな。プラスアリソンかしら。
Posted by fromzerototen at 2009年05月05日 04:36
>narinariさん
サイモンの立ち上がって拍手は、いくらなんでも大げさですよね。
新ルールのジャッジセーブは・・・・私個人的には、できるならばこのまま最後まで使ってほしくないです(笑)

>tkjさん
アヌープ、アリソンは二人とも個性派でいいもの持ってますよね。
いやあアダムは私の見立てがおかしいだけで、本当に凄いのかもしれませんよ(笑)

>fromzerototen
はじめまして!

リルの選曲は、ほんとどうしたんでしょうねえ?
確かにアダムの賢い戦い方をリルが研究すると、すごく有効でしょうね。

マットもダニーもそれぞれ自分なりに黒人音楽を消化していて、いい感じですよね。マットは少しシャイっぽいし、ダニーは朴訥だし、そこらへんのキャラの好対照も面白いです。

アダム、クリス、ダニー、アリソンの4人は私も相当有力だと思います。
Posted by tsサイモン at 2009年05月06日 00:56
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