2009年04月19日

シーズン8 #23 「Week 11 10 finalists」

今週のテーマは「モータウン」。60年代〜70年代にヒット曲名曲をこれでもかというくらいに量産したモータウンレコード。全盛期にも使われたというレコーディングスタジオが映されたが、これだけで私などはウキウキしてしまう。
今週のゲストはモータウンの創始者でソングライターのベリー・ゴーディーと、設立初期からの所属アーティストでありソングライターであるスモーキー・ロビンソンの二人。スモーキーといえば昨年か一昨年のファイナルステージのアトラクションショーで、未だ衰えぬ歌声で私たちを驚愕させたのは記憶に新しい。黒人音楽の歴史に限りなく重要な足跡を残したソングライターなのに、スモーキーのアーティスト/シンガーとしての偉業や名声はそれを上回ろうかという程に高い。もう凄すぎて、どうにもならない。

マット・ジラウド・・・・「Let's Get It On」を選曲。スモーキーの前でピアノを弾きながらのリハーサルを聴いた時は、完全に魅せられた。非の打ちどころの無い歌唱だった。ステージでも同じくピアノ弾き語りで始まった。その出だしは良かった。しかしマイクを持って立ち上がって唄いだしたあたりから、少し力が入りすぎな感じがした。審査員には揃って好評だったが、私にとってはイマイチイマニくらい。最後までピアノ弾き語りのままの方が良かったと思う。
しかし綺麗にファルセットする人だ。ワンポイントだけのファルセットを綺麗に決めるのは難易度E。
アダムも裏声が上手いが、彼の場合は基本的な発声法にいつも裏声ファクターが入っている。つまりすごく正統派な発声法をベースにしているから、マットとは少し上手さのタイプが違う。
クリス・アレン・・・・「How Sweet It Is (To Be Loved by You)」を選曲。 ポーラ、最後の高音は悪かっただろ?シャープしてたぞ。技術的な内容はなかなかだったが、いかんせん印象の薄いステージ。だから私は審査員の意見とは全く逆。選曲が良くなかったと思う。私にとってはあまりにパッとしないパフォーマンスだったので、どことなく若い頃の中山秀臣に似てるなあ・・・・などというどうでもいい事に気を取られたりして。
スコット・マッキンタイア・・・・「You Can't Hurry Love」を選曲。新境地を見せた。リズミカルなピアノもいい感じ。私の好きなバリー・マニロウを少し彷彿とさせた。サイモンが”チープ”とか”安酒場のパフォーマンス”とか言っていたけど、確かにそうだと思う。でも、そこがいいのだ。ランディ(だっけ?)がありきたりすぎると言っていたけど、スコットの場合はそれでいい。ありきたりでどことなく懐かしさを感じさせる歌声がスコットの持ち味。古き良き暖かいアメリカンポップスの本流を汲めるタイプのシンガーだと思う。
ミーガン・ジョイ・・・・「For Once In My Life」を選曲。音程が飛び飛びになるメロディーで結構唄いにくいんだけど、そのとおり唄いにくそうにしていた。そもそも根本的にテクニック不足なので、こういう難しい曲は彼女にとって自殺行為。インフルエンザに掛かっていても治っても、パフォーマンスの質は全く変わらなかった。
ところでリハーサルの時にスモーキーは、ミーガンの唄にこれというダメ出しをしなかったね。彼女の唄がじゅうぶんに魅力的だったのだろうか?・・・・地区予選の時と本選に入ってからの印象・評価があまりに違ってきてしまっているので、ある意味私は戸惑ってしまう。強烈に人を引きつける部分が彼女の唄にはあったが、どこかでそれは健在なのではないか?と考えてしまう時がある。しかしどう聴いても上手いシンガーではないからなあ。
あるいはスモーキーも、ミーガンの超絶オーラにやられてしまったのかもしれない。ああ、ミーガンとハグしてぇ!
アヌープ・・・・「Ooo Baby Baby」を選曲。リハーサルで♪Ooo Baby Baby♪とファルセットして見せた時は完璧に唄っていたのでびっくりした。しかしその同じ部分が、ステージでは音程やトーンに乱れがあった。緊張していたからなのか?マイクに近づいて音を拾うと声の印象が変わってしまうのか?原因はわからない。とにかく、サビとなるいちばんの聴かせどころで聴衆をノックアウトできなかったのが痛かった。
他にも唄い出しをはじめ、ところどころに音程の揺れがあった。しかし全体としては彼ならではの繊細さに溢れていた。”静”で魅せることのできるのがアヌープの独自性なんじゃないかと思い始めている。そんな私は先週からアヌープに嵌まってきたのかも。
マイケル・サーヴァー・・・・「Ain't Too Proud to Beg」を選曲。力が入りすぎた最後以外は、のびのびと唄っていた。これまで見たマイケルのステージの中では、私は最高の出来だと思う。いつも挙げていた不満点を今日は全く感じなかった。
それにしても今日は、ほとんどのパフォーマンスで審査員と私の感想が真逆だ。
リル・ラウンズ・・・・「Heat Wave」を唄うと聞いた時は期待したのだが・・・・シュープリームス時代のダイアナ・ロスを意識した衣装&メイクで登場したし、思い入れを込めて熱唱したのだろう。しかし絶望的なくらいに曲とリルの声がマッチしない。「あれ?あれ?なんで?」と狐につままれたような気持ちでステージを見ていた。途中で「Yeah Yeah Yeah Yeah」と唄う部分で、「イェ イェ イェ イェ」と短く切って唄わずに「イェーイェーイェー」と伸ばしっぱなしで唄っていた。もしかしたら随所で音を伸ばし気味に歯切れ悪く唄っていたのだろうか?ビデオ録画できない私はプレイバックして確認できないので、真偽の程はなんとも言えないが。
審査員も一様に声が曲に合っていない事に首を捻りながら、原因を挙げていた。言葉数が多すぎる、テンポが速すぎる、などと指摘していた。現時点では実際に何が本当の原因なのか判断しかねる。しかしいずれにせよ、もしリルがスローで言葉数の少ない曲でしか歌唱力を発揮できないのだとしたら、その時点でプロのシンガーとしては重大な欠点を持っていると言わなくてはならない。
アダム・ランバート・・・・「The Tracks Of My Tears」を選曲。後半 「Baby baby baby baby」の後に音程が崩れた以外はほぼ完璧なステージ。ほとんど全編にわたって裏声を使って唄いきった。相変わらず技術的に優れている。現代的な解釈ができる高いアーティスト性を持っている。役者だけにステージでの演技力がある。スター性も持っている。しかし・・・・唄にハートを感じない。ぜんぜん泣かせてもらえないんですけど。
アダムの唄にはジーンと来なかったが、スモーキーが語ったこの曲が出来た時のエピソードにはホロリと来た。やっぱり偉大なソングライターは、発想から着眼点から何から何まで違う。
さて、今日のアダムのメイクがプレスリーに似てるという声が聞かれたが、本物のプレスリーというよりもプレスリーの真似をしたジョニー・デップにそっくりだった。



ダニー・ゴーキー・・・・「Get Ready」を選曲。アダムとは正反対。声の中にいつもハートが込められている。この暖かさが快感。技術的にアダムほど完璧さが無くて少々粗があっても(それでもじゅうぶんに巧いが)、それを補って余りあるエモーショナルな音楽性が聴く人に深く強くアピールする。ハッピーな笑顔がその音楽性とジャストフィット。だからダニーは存在感があるのだと思う。
アリソン・・・・「Papa Was A Rollin' Stone」を選曲。リハーサルでは歌詞を覚えられなかったっていうので、パフォーマンスを見る前は少しハラハラした。微妙に口ごもったような箇所がいくつかあったから、もしかしたらそのへん際どかったのだろうか?仮にもし歌詞を間違えてしまったとしても、どっちみち今日の唄の出来ならお咎めなしでいいだろう。勢いのある曲を勢いよく唄いきって、最初から最後まで力強い歌声に圧倒された。もともと上手いシンガーだが、パフォーマンスの安定感にさらに磨きが掛かってきた感がある。しかも16歳だからなあ。

たぶん下馬評はアダム優勝が圧倒的なんだろうと思う。しかしアダムの唄は、私の心をまったく揺さぶってくれない。現時点でのアダムの印象は技巧だけに偏ったシンガー。今のところは余裕で勝ち抜くだろう。しかしこの先TOP5あたりになった頃に、いつ落とされても私は全く驚かない。
今日はアリソンとダニーが断然光っていた。アヌープは自分のスタイルを見せた。アダムはいつものハイテク。私がイマイチ評価したマットも内容は悪くなかった。クリスも同様。スコット人気は揺るがないだろうし、リルへの期待もまだまだ高いだろう。マイケルは審査員の評価が最悪でも私は今日は買った。
ということで、今週の脱落者予想はまたしても俺のミーガンとなってしまった。パフォーマンスを重視して予想すると、どうしてもこうなってしまうのさ・・・・ごめんねミーガン・・・・これは俺の愛のムチなのさ・・・・

さて今日の日本版アメリカン・アイドルのゲストはRed Pepper Girlsというビクター・エンタテインメント所属の韓国出身二人組み女性ユニット。インタビュー長すぎだぜ・・・・しかし日本語がうまい。カオリンに語学上達のコツをしっかり伝授してあげたのだろうか?
そのDJ KAORIは最後の英語の決め文句で「see you」という時に、はっきりと「スィー ユー」を「シー ユー」と言っちまった。ここまであからさまなシーユーは、戦後生まれには無理だろう。この人、本当はいくつなんだ?「ディスコ」を「デスコ」と言ってるんじゃないのか?ペリーの黒船を生で見てるんじゃないのか?さまざまな想像を巡らさずにいられない私であった。

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posted by tsサイモン at 01:43| Comment(7) | TrackBack(0) | 番組レビュー シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あたしはクリス、ミーガン、スコットが好きです!!
ミーガンはめっちゃかわいいですよね(●’U`)ノ
あとカーラも★
だけど実力でいったらやっぱりリル、アダムに優勝してほしいですかね?
Posted by ゆき at 2009年04月19日 14:13
なるほどのコメントです(納得(^。^))
アダムはいいですよ
歌も確かに上手いですが、なんかおばさんとして
「いいわ〜この子」って感じです(^^ゞ

声と歌い方がすきなのはダニー・ゴーキーです
Posted by nayumama at 2009年04月20日 11:43
tsサイモンさんのアダム評はごもっともだと思います。
しかし、アダム、やっぱり最有力でしょう。
私はシーズン6までのAIを観ていませんが、AI出身で今活躍している野郎連中に彼のようなタイプはいないと思いますので(いましたらすみません!)、その点でも有利に働くような気が・・・。

>この人、本当はいくつなんだ?「ディスコ」を「デスコ」と言ってるんじゃないのか?

最近特に目障り(耳障り!)なDJ KAORIですが、私の亡くなった祖母を思い出しました。
若かりし頃の私がディスコに行くと、「ジャスコは楽しいのかい?」とよく尋ねてきました(笑)!
ひょっとして祖母と同世代かい(爆)!!


Posted by オッサン2号 at 2009年04月21日 19:09
還暦過ぎても、アメアイ狂いしています。どうぞよろしく。

番組見て、このブログみて、再放送見てます。

アダムのファンではないのだけれど、彼の出番はついつい見入っちゃってます。
もうすでにプロですよね。

アリソンのあの声が好きで、彼女を応援してます。

それにしても、ミーガンのバッチリメークした時の顔と、普段の顔違うよなぁ。。。


Posted by 還暦子 at 2009年04月23日 09:14
こんにちは!皆様GWをいかがお過ごしでしょうか?忙しい人も暇な人も、ゆっくり楽しみましょう!

>ゆきさん
カーラを挙げるとはしぶいですね!いつも何気なく審査員席に座っていますが、この人はホント綺麗ですよね。スタイルもいいし。女性コンテスタンツも、彼女の華やかさに内心圧倒される部分があるかも知れませんね。

>nayumamaさん
アダム、意外と女性から人気あるみたいですね。会場にもファンらしきブロンド美女の一団が陣取っていたり。
シンガーとしてもいい個性を持ってますよね。

>オッサン2号さん
たしかにアダムのようなタイプは今までいなかったかもしれませんね。あの圧倒的な巧さは優勝期待値高そうですよね。

「ジャスコ」てスーパーとしては比較的後発ではなかったでしたっけ?亡くなられたお祖母様は、かなりモダンな方だったのではないですか?
そしてDJ KAORI、私は今シーズン放送開始当初に彼女のことをトットちゃんトットちゃんと呼んでました。そして最近思うことがあるんです。DJ KAORIは実は本物の黒柳徹子さんなのではないかと。

突っ込んでくださいね(笑)

>還暦子さん
はじめまして。こちらこそよろしくお願いします。

60s70sというポップミュージックのゴールドラッシュ時代を感性瑞々しい青春期に原体験できた還暦子さんが、心から羨ましいです。

アダムはある意味本当にプロですよね。自分を知り尽くしているし、彼のパフォーマンスには毎回毎回ぶれが無いですからね。
アリソンは私も応援しています。若いし巧いし、唯一残ったティーンエージャーには本当に頑張ってもらいたいです。
地方予選のあまり化粧をしていないミーガンは、ちょっと田舎っぽい牧瀬里穂って感じがしました。いっぽう本選に入ってメイク決めてからのミーガンは、確かに印象変わりましたよね。劇画から抜け出したようないい女って感じになりました。
Posted by tsサイモン at 2009年04月30日 00:34
はじめまして、アメアイはシーズン6から見ています。

私が応援してるのは声の渋いダニーと、ロック少女のアリソンちゃん。
ダニーには確かにハートが伝わってくるんですよね。
アダムのことをハートが伝わらない、というところに妙に納得してしまいました。
私も思っていたのですが、アダムは舞台出身と言うだけあって、自分の見せ方を良く知ってるとおもいますよね。
応援はしてないけど、毎回どんなステージなのか楽しみではあります。
あと個人的にはマットとクリスもいいかな。
夫はスコットを応援してます。
でもスコットはもうすぐ落ちそうな気がします。

クリスってプチブラピと思うんですが、どうでしょう?
前回のピアノでのステージはベストでしたね。

これからも目が離せないアメアイ。
このブログも楽しみになりました。
これからもよろしくね。
Posted by たまぷー at 2009年04月30日 19:45
>たまぷーさん
はじめまして!そしてこちらこそよろしくお願いします。

アダムは本当に見せ方がうまいですよね。ビジュアルでの表現力と超絶技巧歌唱のパフォーマンスを目の前で見せられれば、観客熱狂は当然かも知れません。場慣れしているし、視聴者への印象度が毎回高いのは至極うなづけます。

今残ってるライバルたちがそれぞれ手強いので、スコットもいつ落とされるのかわかりません。しかしアメリカン・アイドルは何が起きるかわかりませんので、すーっと残って優勝という可能性も十分にあると思います。ご主人の応援がかなうといいですね!

ブラピはどうも私の目には二枚目に見えなくて・・・・品川庄司の物知りな方に似てるなあというイメージが強くて・・・・きっと私は目が悪いのだと思います(笑)
Posted by tsサイモン at 2009年05月02日 12:15
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