2009年04月08日

シーズン8 #20 「Week 9 results 12 > 11」〜ワイルドカードがなぜ再導入されたのか

昨晩火曜日に更新するつもりだったが、どうにも眠くて9時過ぎにバタンキュー。そしたら早朝4時過ぎに目が覚めて、じゃあもうこのまま起きてブログを更新しちゃおうっていうわけで夜明け前にPCを立ち上げた。しかしこのパターンは、まるで先週のプレイバック。ということは、またやっちまいそうだぞ千葉県の市長。また赤っ恥さらしそうだぞ。どうするtsサイモン!

さて、今シーズンTOP13から適用される新ルールの内容が発表された。TOP13からTOP5までのコンペティション週の期間に、視聴者投票で得票最下位だったコンテスタンツを審査員たちが救出できる。ただしシーズン中に1回だけしかこの新ルールを適用できない。もしもこの新ルールが適用されて脱落するはずのコンテスタンツが救出された場合は、その翌週に得票最下位と最下位次点の2名が同時に落とされるというシステム。ということは、シーズン6のアイドル・ギブズ・バックの週で起きたのと同じ事が正式ルールとして採用されてしまったということだ。
あの時はまさかのジョーダン・スパークス得票最下位だった。脱落決定を前に泣きじゃくるジョーダンに対して、「チャリティーイベント週だから」というわかったようなわからないような理由で当回の視聴者投票結果がノーコンテストという旨がライアンの口から発表された。それを聞いてジョーダンもコンテスタンツも視聴者も皆が唖然とした。

この異例のノーコンテスト、実はジョーダンを救うためにやったんじゃないだろうかと当時の私は推測した。また巷でも同様な意見が多数聞かれた。その前週までのコンペティションで審査員がこぞって不自然なくらいにジョーダンをプッシュしていたので、このように推測するのはむしろ当然ともいえた。今考えても、かなり核心を突いていたのではないのだろうか。
この掟破りのノーコンテスト判定については、賛否両論が巻き起こった。American Idolは当時全米で圧倒的な視聴率No.1を誇っていたが、全米の全ての国民がみんなAmerican Idolを好きだったわけではない。むしろ人気番組の宿命か、番組嫌いのアンチAmerican Idolも相当数いた。そういう層が愉快犯的に番組を引っ掻き回そうとして、わざと絶対に落ちそうなコンテスタンツに投票するという行為が視聴者の間で問題視されていた。パフォーマンス内容からもファン数の多さからもどう考えても得票率上位だろうと思われたコンテスタンツが得票率ワースト3位以内に名を連ねるという現象がそれまでに再三起きていた。これはこれで一種の不正行為といえなくもないので、抑制されるに越したことはない。そのためのひとつの方法として、こういう強引な手段もやむを得ないのではないか・・・・という考え方には確かに一理あった。
しかしジョーダンだけが救出されてしまったら、それまで視聴者投票の得票数だけで決定されてきたアメリカン・アイドルの過去のコンテスタンツに対して明らかに不公平であった。私もジョーダンが意図的に救済されたのはほぼ間違いないだろうと思ったが、その是非についてはどちらとも結論を下せなかった。

しかし今シーズンにおいては、少し状況が違う。ワイルドカードで既に審査員がプッシュするコンテスタンツ3名が救出されてしまっている。いちおうは敗者復活戦という形が取られてパフォーマンスバトルが繰り広げられたが、どうみてもパフォーマンス内容が必ずしも反映されない形でワイルドカード勝ち上がり者が決定された。そして以前からの審査員のお気に入りコンテスタンツ3名が選ばれた。
そのワイルドカードに加えて、今回さらにもう一度救済チャンスが追加されたわけだ。あまり救済回数が増えすぎると、不条理な投票結果を抑制するというよりも、審査員や番組サイドの意向を反映するという意味合いが強くなってくる。私は今回の新ルール発表を聞いて、ネガティヴな想像だけが浮かんできた。
「もしシーズン5でドートリーが救済されたらその後優勝できたか?」とライアンがサイモンに質問していた。でもドートリーにしろジェニファー・ハドソンにしろ、途中で落とされてしまったからこそ以後の栄光があったのだと思う。アメリカン・アイドルで優勝すれば直後のメジャーデビューが待っているが、American Idol Songwriter の優勝作品もレコーディングしなくてはならない。その他、番組お抱えのアーティストとしてあれこれ好きでもない事までやらされる運命にある。これがその人にとって吉と出るか凶と出るかは、アーティストの性格によって異なる。自己主張の強いタイプには凶と出やすいだろう。また、途中脱落したことがきっかけとなって、その悔しさをバネにして遥かにパワーアップした自分自身を充実させるタイプもいる。番組のクリーンなイメージをますます損ねてまで導入した救済新ルールが、それに見合う程の効果を発揮するのかは全くの未知数であろう。

一方で、アメリカン・アイドルで優勝するとその時点でメジャーリリースが確定する。これは何よりも大きい。きちんと弁護士を立ててメジャーレーベルと契約を交わしても、その後実際にリリースされないまま何年間もくすぶったり契約切れを迎えてしまったり、なんていうケースはいくらでもある。必ず売れるという確証めいたものが無ければ(ましてこの音楽産業不況の時代に)リリースなんかさせてもらえない。しかしアメリカン・アイドル優勝者なら番組視聴者のかなり多くの人々がCDなりMP3なりを買うだろうという計算ができる。20万枚売れるのか50万枚いやそれ以上売れるのかはアーティストによって違うだろうが、間違いなくある程度は売れる。だからアメリカン・アイドル優勝者は絶対にリリースする旨みがある。
ということは逆に、確実なメジャーリリースに拘らなければ、何が何でもアメリカン・アイドルで優勝を狙う必要はないのだ。アメリカン・アイドルでTOP13以降のステージを踏むだけで、もう既にそんじょそこらのプロよりもはるかに高い国民的知名度を獲得している。番組終了後に始まるアメリカン・アイドルズ・コンサート・ツアー(今シーズンはTOP13が全員出演)の一員として全米を回って興業すれば、さらに名前が売れる。コンペティションで上位へ勝ち上がらなくても、TOP13に残った時点でブレイクのチャンスがそこらじゅうに転がっている。これをどうまく利用できるかは、コンテスタンツ次第だ。
それでも年齢の行ってしまったアラサーなコンテスタンツの場合は、普通にメジャー契約を狙っても年齢がネックになって難しいという現状がある。だから27、28歳くらいのコンテスタンツが優勝→一発メジャー契約を狙うっていうのは、とてもよくわかる。
でも、若いアーティストの場合はあんまり関係ない。基本的に音楽業界は青田刈りなので、有望な素材なら引く手あまた(とはいえ、コンペティションで上位へ勝ち上がれば勝ち上がるほど商品価値が高まるのは事実)。だから今週落ちたジャスミンなんか、何の心配もない。というか、ワイルドカードで審査員たちが3名ないし4名のコンテスタンツを引き上げるというシステムの最も重要な役割に、今頃になって気づいた。先に少し書いた番組終了後のコンサートツアーだ。TOP13以降のコンペティションをコンテスタンツが勝ち抜こうが途中脱落しようが、コンテスタンツはTOP13ツアーに参加できる。だから番組サイドがワイルドカードでお気に入りのコンテスタンツを引き上げておけば、ツアーの一員として囲って育成できる。しかも番組サイドが目を付けるコンテスタンツはたいていの場合人気者だから、コンテスタンツのファンである視聴者がTOP13ツアー会場へと足を運んで更なる観客動員が期待できる。その後コンテスタンツが成長してメジャー契約を結ぶ時にも番組サイドが大きな発言力を持つことができるだろう。
前シーズンまではTOP10でツアーメンバーを組んでいた。たとえワイルドカードで救済されてTOP12ないしTOP13に残れたとしても、昨年までならその後二週勝ち抜かなければツアーでパフォーマンスする資格を獲得できなかった。しかし今シーズン、ワイルドカードで救済されたコンテスタンツを含め全13人でTOP13ツアーだ。見え見えなんですけど。

そうはいえども、せっかくよくなってきてこれから!というところで落とされてしまったジャスミンはやっぱり残念。心に響く歌を唄ってきたホルヘがたった一回の選曲ミスで脱落してしまったのもすごく残念。でも、より成長したジャスミンとホルヘの唄を今度はTOP13ツアーで聴くことができる。

日本じゃ見れねえよ!

そうなんです・・・・日本に住んでる私たちには関係ない話なんです・・・・ああ、めちゃくちゃ残念だ!

ところで、「さて、ジャスミンへの救済はあるのか???ホルヘにもう一度チャンスは与えられるのか???」などと再三ライアンが煽っていたが、シーズン中に一度しか使えない切り札をこんな序盤で出すわけないだろう。
しかし当のコンテスタンツは藁にもすがる思いだったに違いない。ジャスミンもホルヘも、一瞬期待に目を輝かせたかに見えたその後に続いて刻まれる深い落胆の面持ち。私はこれこそ蛇の生殺しではないかと思った。ひと思いに楽にさせてやれよ・・・・サイモン鬼や!
今回の豪華ゲストパフォーマンス二組。カニエ・ウェストのヴォーカルにエフェクト掛け捲りなトリッキーなステージと、声だけで勝負するケリー・クラークソンの対比が見事だった。しかし声量のあるケリーの声がバックの音量のバカでかさで若干かき消され気味になっていたね。アダムもこれくらいの轟音バックで唄ってほしいと思った。


今日の日本版アメリカン・アイドルのビデオゲストの女性二人組ユニットLil'Bは、DJ KAORIがリミックスやってる繋がりで呼ばれたようなので、軽く触れて終了。ていうか、もう朝飯食って仕事に出かける支度をはじめる時間だ。このままこのエントリーをアップしようかどうか迷ったが、さすがに全く推敲しないでアップするとめちゃくちゃな文章になっているに決まってるので、ここは非公開設定で保存しておいて、仕事から帰ってきてから推敲加筆した後にアップします。
ということで、水曜日夜更新となるわけだ。遅せーよ!え?こんなことばかりやってたら、FOX JAPANが誇る三週間遅れの超時間差放送と変わらないぞって?失礼な!私はそこまでひどくないぞ。情報が瞬時にして全世界じゅうに伝わるインターネット全盛のご時世に、三週間遅れで番組放送するなんて一体どこの糸電話だ!つー話でしょ。

独りでぐちゃぐちゃ言ってないで早く支度始めろよtsサイモン!

※12>11 Results Showを見ながら唖然。今年のアイドルズツアーは例年通りTOP10メンバーでツアーだって!!!今シーズン開始の時に、日本版番組内で説明してなかったっけ?それとも私の勘違い?・・・・当該部分を黄色表示にして読んでいる皆様に注意を促すとともに、私自身への罰として晒し者にしておきます。
間違った情報を発信して混乱させてしまい申し訳ありません。また、この部分を正確な情報として受け取ってしまわれた皆様には、深くお詫び申し上げます。

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posted by tsサイモン at 23:44| Comment(5) | TrackBack(0) | 番組レビュー シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私もジャスミン応援していたのですっごく残念です……
誰を応援すればいいんだー…

サイモン並みの的確な解説を毎回楽しみにしております★
Posted by ミヤコ at 2009年04月09日 22:56
Judgeによる救済はSeason一度きりじゃなくて、その人に対して一度じゃないですか?
Posted by Rico at 2009年04月10日 04:54
>ミヤコさん

はじめまして!
ジャスミン落ちてしまいましたね・・・・でもこの先からが、いよいよコンテスタンツの真の魅力が引き出されてどんどん面白くなっていく時期でもあるので、きっとまたお気に入りを見つけられると思いますよ!
身に余るお褒めの言葉、どうもありがとうございます。とにかく、まず私は文章の書き間違いを直さなければ・・・・全く意味が逆になっている箇所をこの記事の中に見つけたので、さっき慌てて訂正したところです。なんのための推敲だったんだ・・・・

>Ricoさん

はじめまして!
そうなんしょうかね?うーん、どっちなんだろう?(笑)
しかし、脱落者救済をひとつのシーズンで二回も三回もやってしまったら、コンペティションがぶち壊しになってしまいそうな気がします。ダイナミックなアメリカ人なら、暴動さえ起きかねませんよ(笑)。
Posted by tsサイモン at 2009年04月10日 22:34
いろいろ深読みできて面白い番組です

たしかにTop13に残ればツアー参加で顔も売れ力もつく

この13という意味合いはやはり大きいと感じます

今回の参加者は皆旨いのでどう化けていけるのか楽しみにしています(個人的にアダムスは苦手です・・・)
Posted by narinari at 2009年04月10日 22:52
>narinariさん

申し訳ありません。TOP13がツアー参加というのは誤った情報でした。例年通り、TOP10によるアイドルツアーということです。
間違った情報を発信してしまい、本当にごめんなさい。
Posted by tsサイモン at 2009年04月12日 22:02
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